新国立劇場のコッペリア配信に寄付
新国立劇場バレエで、無料配信「コッペリア」4日間(2021年5月2日~5月8日)が行われた。主役ダンサーが日替わりで演じ、丸まる配信という、この点でも画期的な企画であった。といっても、コロナ禍での公演への規制で、中止か、無観客での開催かという苦渋の選択の公演であったのだが。
完全に中止になると、ダンサーの出演者等に出演料も払えず、今後の公演に多大な打撃を与える。(吉田芸術監督の話)これは派遣契約社員に仕事がなくなったので、無給で自宅待機を強いるようなものだ。有給の専属ダンサーがいない国立劇場という恥ずかしいシステムの汚点であり、国の文化育成策の杜撰さが如実に表れている。箱もの行政から全く脱却していないことに、改めて怒りがわく。演じることではおなじオリンピックに1兆円もの税金を投じているのだから、なおさら怒りが収まらない。
無料配信「コッペリア」で十分に楽しませてもらったので、ほんのわずかの、最低の寄付をした。1口3000円の寄付である。寄付のお礼に、事務局から「新国立劇場Balletのクリアファイル」が届いた。税控除の書類だけでよかったのだが、逆に恐縮してしまった。わずかな寄付に事務費・手数料がかかり、劇場の取り分もわずかになるからね。すべての公演を視聴させてもらったので、ほんとうは3000円X4払いたかったので、株でもうけたらまた寄付したい。